V40クロスカントリーは、日本では2013年5月に発売された新型車で、V40の派生車種になります。
V40をベースにして車高を30mm上げるなどクロスSUVに仕上げています。ラインナップは、1.5LガソリンのT3・2.0LディーゼルのD4、2.0LガソリンのT5の3モデル4グレードから構成され、価格帯は価格帯は339万円~419万円になっています。
燃費面では、ディーゼルグレードがブレーキエネルギー回生システムやアイドリングストップシステムなどの搭載により、JC08モード燃費で21.2㎞/Lの低燃費を実現しています。(T3は16.5km/L・T5は14.8km/L)
このクラスではトップクラスの燃費水準となっています。
安全面では、ミリ波・カメラ・赤外線を組み合わせたインテリセーフを全グレードで標準装備するなど、安全性は特に高くなっています。
ボルボ「V40クロスカントリー」の良い点(メリット)
①一般的な機械式立体駐車場に収まるサイズ。取り回しも良し。
V40クロスカントリーは、全長4,370㎜×全幅1,800㎜×全高1,470㎜と、高さ・幅を抑えたモデルになっています。一般的な機械式立体駐車場(全高1,550mm・全幅1,850㎜程度)の条件をクリアしており、都会でも駐車場に困りません。最小回転半径も5.4mと小回りが効くので、狭い路地でも楽勝です。
その分室内の広さとラゲッジルームの容量はやや犠牲になっている感じはありますが、日本の狭い道路では、このくらいのサイズの方が運転しやすくて良いかもしれません。
②JC08モード燃費21.2km/Lは立派。ライバル車のGLAなどを圧倒。
V40クロスカントリーは、D4モデルに2.0L直列4気筒ディーゼルターボを搭載しています。ブレーキエネルギー回生システムやアイドリングストップシステムなどの搭載により、JC08モード燃費で21.2㎞/Lの低燃費を実現しています。(T3は16.5km/L・T5は14.8km/L)
ライバル車と比較すると、ベンツGLAクラスが16.0㎞/L・ゴルフオールトラックが14.9㎞/Lと大きく上回っており、トップクラスの燃費水準となっています。
③ミリ波・カメラ・赤外線を組み合わせたインテリセーフを全グレードに標準装備。
V40クロスカントリーは、ミリ波・カメラ・赤外線を組み合わせたインテリセーフを全グレードに標準装備しています。歩行者・自転車を検知する機能の付いた自動ブレーキシステムなどを含む10種類もの安全装備を備えており、特に安全性の高い車種となっています。
ライバル車を見てみると、ベンツGLAクラスは自動ブレーキシステムや車線逸脱警報システムなどはオプション扱いになっています。その点世界最高水準の安全装備が標準装備になっている、V40クロスカントリーはポイントが高いです。
④ベンツGLAクラスより割安な価格設定。
V40 クロスカントリーは、1.5Lガソリン・2.0Lディーゼル・2.0Lガソリンの3モデル4グレードから構成されており、価格帯は339万円~419万円になっています。
ライバル車を見てみると、ベンツGLAクラス351万円~523万円になっており、V40クロスカントリーの方がリーズナブルな価格設定です。燃費・安全装備などを見ても共に上回っており、お得感があります。
⑤パーク・アシスト・パイロットで縦列駐車も安全・楽チン。
V40クロスカントリーには、リア・フロントビューカメラが備わっており、狭い路地を走行する際などに重宝します。
また縦列駐車やステアリング操作をサポートしてくれるパーク・アシスト・パイロットがオプションで設定されています。基本的にドライバーは、システムの指示通りにアクセルとブレーキの操作をするだけで、後は車が自動で操作してくれます。縦列駐車や狭い駐車場ではとても重宝する機能となっており、駐車な苦手な人でも安全に駐車が可能です。
ボルボ「V40クロスカントリー」の欠点(デメリット)
①ベンツGLAクラスを下回る積載容量は残念。床下収納も実用的ではない。
V40クロスカントリーのラゲッジルームは、奥行き780mm×幅950mm×650mmで通常時の容量は335L・リアシートを倒すと奥行きが1,560Lまで拡大し、最大で1,030Lになります。一応床下収納は備わっていますが、深さがないので三角板などの薄いものしか入らず実用的とは言えません。
ライバル車と比較すると、積載容量の少ない部類のベンツGLAクラスでも通常420L・最大1,235Lあります。コンパクトカー並みの容量しかなく、大きな荷物を積む機会の多い人には向かないかもしれません。
②リアシートは頭上・足元が窮屈。4人乗りとして使うくらいがちょうど良い。
V40クロスカントリーは前席はそこまで狭くは感じませんが、後席は足元・頭上のスペースが共に窮屈に感じます。大人の男性が座ると、足を伸ばすことが出来ないし、視界にルーフが入ってくるので圧迫感があります。
また横幅が1,800mmと広くないので、5人乗りとして使うにはちょっと狭いです。リアシートの中央部にはアームレストやカップホルダーが格納されており、4人乗りとして使う分には至って快適な空間になっています。