X1は2015年10月に現行モデルが発売され、2代目になります。
初代はBMW伝統のFRレイアウトを採用していましたが、今回からFFレイアウトになりました。
従前モデルより全長で46mm・ホイールベースも90mm短くなっていますが、全幅21mm・全高は67mm大きくなっています。
FFレイアウトを採用したことにより、室内・ラゲッジスペース共に拡大しています。
前席が36mm・後席が64mm延びており、余裕のある作りとなっています。
ラゲッジスペースは、従前モデルより荷室容量が85L増えています。
アンダーボックスも備わっており、使い勝手も良くなっています。
安全面では自動ブレーキの他に、車輌から自動的にSOSコールしてくれる機能まで標準装備されており、もしもの時にも安心な車となっています。
BMW「X1」の良い点(メリット)
①荷室容量が従前モデルより85L増加。床下収納も100Lと余裕あり。
X1のラゲッジルームは、奥行き980mm×幅1,130mm×高さ720mmと余裕のある作りになっています。
従前モデルが420Lだったのに対し、505Lと荷室容量が85L増えています。
リアシートを倒すと、奥行きが1,945mmまで拡大し、容量は最大で1,550Lにもなります。
ライバル車と比較してみても、ベンツGLAが421~1,235L・アウディQ3が460~1,365Lとなっており、容量は勝っています。
またフロア下には、容量100Lのアンダーボックスもあり、ラゲッジルームの使い勝手は良いです。
②コンパクトながら室内空間の効率が良く、余裕のある作りに。
BMW X1は、全長4,439mm、全幅1821mm、全高1612mmというスペックになっており、従前モデルより全長で46mm・ホイールベースも90mm短く、全幅21mm・全高は67mm大きくなっています。
一般的に全長・ホイールベースが短くなると室内が狭くなりますが、X1は駆動方式をFRからFFに変更した事により、スペースが拡大しています。
従前モデルと比べると、前席が36mm・後席が64mm延びており、大人の男性が座っても余裕があります。
全高・全幅が大きくなった事もあり、コンパクトなサイズながら室内空間は余裕のある作りになっています。
③車輌から自動的にSOSコールしてくれる機能まで安全装備が充実。
BMW X1は、自動ブレーキを含む先進の安全装備が全グレードに標準装備しています。
車線逸脱警報や、歩行者検知式自動ブレーキ機能などが備わっており、もしもの時には安心です。
またエアバックが展開するような事故が発生した場合には、車輌から自動的にSOSコールセンターに連絡が行くようになるBMWコネクテッドドライブ・スタンダードが標準装備されています。
車両情報・位置情報・衝突状況などのデータも同時に送信されるため、救援も的確に行えます。
こうしたもしもの時のサービスも充実しており、安心して運転することが出来ます。
④2WD車の駆動方式をFRからFFへと変更。4WD車にはxDriveを搭載で雪道も安心。
BMW X1では2WD車の駆動方式をFRからFFへと変更しました。また4WD車には、新開発の四輪駆動システムであるxDriveを搭載しています。
雪道などの滑りやすい路面では、最適な駆動トルクを可変配分しコントロールしてくれます。
多くの車種が採用している四駆方式はスリップしてから駆動トルクを行うのですが、xDriveは事前に察知してトルク配分をします。
その分ドライバーには余裕ができ、運転に専念出来ます。
⑤パーク・ディスタンス・コントロール標準装備で、車庫入れや駐車も安心。
BMW X1には、パーク・ディスタンス・コントロールが標準装備されています。(sDrive18iはリアのみ、その他のグレードはフロント&リア)
前後方のバンパーに設置したセンサーにより障害物を感知し、距離を警告音とiDriveの画面で表示してくれます。
障害物に近づくにつれ、緑・黄、赤に色が変化するのでとても分かりやすいです。
狭い駐車場や車庫入れの際には重宝する機能です。
BMW「X1」の欠点(デメリット)
①機械式の立体駐車場への対応は不可。
新型BMW X1は、全高1612mmと従前モデルより67mm高くなっています。
これにより今までは一般的な機械式の立体駐車場にも対応出来ましたが、現行モデルは残念ながら対応出来なくなっています。(一般的なところで制限1,550mm)
その点ライバル車のベンツGLAは1,500mmと対応可能なサイズに収まっています。
購入前には事前に普段使用している駐車場の高さ・幅等の制限をチェックする事をおススメします。
②最高出力・最大トルク共にベンツGLAに軍配が上がる。
X1には、xDrive20iに2.0L直列4気筒DOHCターボを搭載しています。
最高出力は192馬力・最大トルクは28.6kgmになっていますが、ライバル車のベンツGLA250と比較すると、211馬力・35.7kgmと最高出力・最大トルク共に劣っています。
通勤や買い物などの日常的な走りでは特に問題ないかもしれませんが、坂道や高速道路の走行などが多い場合には、やや物足りなく感じるかもしれません。