プジョー2008は日本では2013年11月の東京モーターショーで発表され、2014年の2月から発売が開始された新型車になります。
プジョーでは3008に続き、2番目のクロスオーバータイプの車となります。
208をベースに都会的なSUV風に仕上げ、ボディーサイズは208 に対し全長+200mm・全高+80mmと居住性が良くなったほか、ラゲッジスペースも拡大しています。
エンジンは1.2L直列3気筒を搭載し、伝統のネコ足に裏打ちされたしなやかな走りとなっています。
またトランスミッションは新たに開発した5速ETGを搭載し、オートマチックモードに加え、マニュアル操作の出来るパドルシフトが採用されています。
燃費面ではストップ&スタート機構を搭載し、JC08モードでは17.3km/Lと低燃費を実現した車種となっています。
プジョー「2008」の良い点(メリット)
①電動サンシェード付パノラミックガラスルーフにより、圧倒的な開放感を味わえる。
プジョー2008は、上級グレードのシエロに電動サンシェード付パノラミックガラスルーフが標準装備になっています。ルーフには大型のガラスがはめ込まれており、開けると圧倒的な開放感が得られます。
ガラスルーフは紫外線を99%・赤外線を86%遮ってくれる仕様になっています。また任意の位置で止められるサンシェードも備わっているので、夏や日差しの強い日でも大丈夫です。
②ラゲッジ床面のレールや開口部にシルガードを付けるなど、細かい気配りが出来ている。
プジョー2008のラゲッジルームは、通常時が奥行き740mm×幅980㎜×高さ780㎜で容量は360Lになります。リアシートを倒すと奥行きが1,570㎜まで拡大し、最大で1,172Lになります。決して広くはありませんが、街乗りには十分なサイズです。
またラゲッジ床面には樹脂性のフロアレールを採用しており、スーツケースなどの大きな荷物を積む際には楽チンです。車体に傷が付かないように、開口部にシルガードが付いているのもプラスポイントです。
③滑りやすい路面などに対応してくれるグリップコントロールを搭載。
プジョー2008はラインナップにはFF仕様しかありませんが、滑りやすい路面などにも対応してくれるグリップコントロールを搭載しています。(CROSS CITYグレード)ノーマル・スノー・マッド・サンド・OFFの5つの走行モードがあり、ダイレクトセレクターでモードを切り替えると、それぞれの路面状況に合わせてトラクションコントロールが駆動輪を最適に制御してくれます。
また専用の4シーズンタイヤを採用しているので、通常のタイヤより走破性は上がっています。
④一般的な機械式立体駐車場にも収まるサイズ。
キャプチャーは、全長4,160㎜×全幅1,740㎜×全高1,550㎜と高さ・幅を抑えたコンパクトサイズのSUVです。一般的な機械式立体駐車場に収まるサイズになっており、外出時の駐車場には困りません。(高さ1,550㎜以下・幅1,850㎜以下が多い)
最近は国産・輸入車問わず、背の高いモデルが主流になってきており、このサイズに収まる車種はある意味貴重です。
プジョー「2008」の欠点(デメリット)
①最高出力・最大トルク共にライバル車に劣る。パワー不足は否めない。
プジョー2008は、1.2L直列3気筒エンジンを搭載しており、最高出力は82馬力・最大トルクは12.0kgmというスペックになっています。
ライバル車と比較すると、ルノーキャプチャーが120馬力・19.4kgm、フォードエコスポーツが111馬力・14.3kgmとなっており、最高出力・最大トルク共にかなりの差があります。
街乗りならそこまで問題はないですが、坂道や高速走行をする機会が多い人にはやや物足りなさを感じるかもしれません。
②サイド・リアガラスが小さく、後方視界はあまり良くない。
プジョー2008は後方に行くにつれ全高が下がっていく形状になっており、サイド・リアガラスが小さめになっています。Cピラーも太めなので、後方視界はあまり良くありません。
障害物を検知し、教えてくれるバックソナーが付いているのはプラスポイントですが、リアビューカメラが上級グレードのシエロでもオプション扱いなのは残念です。その点キャプチャーは、バックソナー・リアビューカメラも標準装備(インテンスグレード)となっており、装備面でもやや差があります。