三菱アウトランダーPHEV
5人乗り・3ナンバー
人気 | 燃費 | 価格 | 馬力 | 室内広さ 荷室広さ |
操作性 安全性 |
16位 | 19.2 km/L |
365万~ | 118馬力 | ||
新型アウトランダーPHEVは、2013年1月に日本で発売が開始され、プラグインハイブリッド車としてはプリウスPHVについで日本で2車種目の新型車になります。(アウトランダーとしては2代目)
「EV走行」・「パラレル走行」・「シリーズ走行」の3パターンの走行モードが用意されており、シーンに合わせた使い方が可能です。
2017年2月に行われた一部改良では、予防安全性能が向上・スマートフォンとの連携強化も図られており、使い勝手の良い都会派のSUVになります。
アウトランダーPHEVの【燃費】充電電力使用時走行距離は60.8km
2.0Lエンジンと前後2つのモーターを搭載したアウトランダーPHEVは、ガソリン仕様ではJC08モード19.2km/の低燃費を実現しています。
この数値だけを見るとハリアーHVの21.4km/Lに比べると大した事ないと感じるかもしれませんが、アウトランダーPHEVはEVプライオリティモードの採用により、バッテリーとモーターのみで走ることも可能になっています。
充電電力の使用時走行距離は60.8kmにもなり、ちょっとしたお出かけ程度ならそもそもガソリンを使わなくても帰って来れます。
アウトランダーPHEVの【価格】365万~
エントリーグレードのMが365万円~の新型アウトランダーPHEVは、ガソリン仕様に比べて112万円も高く、購入時のハードルはかなり高めになっています。
また充電するための200V電源を用意する必要も出てくるので、購入の際には設備の準備にも費用がかかります。(大体10万円程度)
装備・性能・ブランドなどが違うため一概には比較出来ませんが、ライバル車のハリアーHVは371万円~と同じような価格となっています。のちのちのランニングコストを考えると、アウトランダーPHEVも一考の価値はありそうです。
アウトランダーPHEVのメリット(良い点)
①急速充電にかかる時間はわずか25分と買い物の間にも出来る。
急速充電時の対応アンペア数を50Aから60Aに高めた新型アウトランダーPHEVは、満充電までにかかる時間はわずか4時間程度で可能なので、寝る前に充電すれば朝起きたらいつでも走れます。(AC200V/15A)
また急遽充電しないといけなくなった場合でも急速充電(急速充電器の最大出力電流が60A以上の場合)にかかる時間は約25分(80%充電)で充電する事が出来ます。
ショッピングモールなどに設備があれば買い物している間に充電する事が出来るので、待ち時間がいらないのも嬉しいポイントです。
②ガソリン仕様と変わらないレベルのラゲッジスペースを確保。
フル乗車時奥行き985mm×幅1,010mm×高さ795mmの新型アウトランダーPHEVは、ガソリン車の3列シート格納時とほぼ変わらないラゲッジスペースを確保しています。
リアシートを格納すると奥行きは1,705mmまで拡大し、フラットで広大なフロアが出現します。
総電量12kWhものバッテリーを積んでいる関係で、ややアンダーボックスが狭くはなっていますが、日常的なラゲッジ性能は保たれており、電気自動車としては十分なレベルです。
③e-Assistを標準搭載で、歩行者もしっかりとカバー。
ベースグレードのMを除く全車にe-Assistを標準搭載した新型アウトランダーPHEVは、シングルカメラと赤外線レーザーの組み合わせにより、車両だけでなく歩行者にも対応する衝突被害軽減ブレーキを備えています。(対車両は約5~80km/h・対歩行者は約5~65km/h)
この他にも車線逸脱警報システム・全車速前者追従式のレーダークルーズコントロール・オートマチックハイビームなどドライバーをサポートする装備が充実しており、万が一の時に備えてくれているので心強いです。
④2列目とラゲッジに1,500WのAC100Vコンセントを用意。
新型アウトランダーPHEVは、上級グレード2車に2列目とラゲッジルームの2ヶ所に1,500WのAC100Vコンセントを用意しています。
(残り3グレードはメーカーOP75,600円)コンセントは3極タイプに対応しており、アース付きの電化製品も使う事が出来ます。アウトドアや災害時には電源代わりとして使う事もでき、もしもの時には大活躍します。
ライバル車のハリアーHVにも1,500WのAC100Vコンセントの設定はありますが、全グレードにメーカーOPで64,800円となっており、上級グレードでも標準装備にはなっていません。またラゲッジのみとなっており、アウトランダーPHEVの方が使い勝手は良いです。
⑤室内の静粛性はプリウスPHVよりかなり高い。
EVプライオリティモードを搭載した新型アウトランダーPHEVは、駆動用のバッテリーの電力さえ残っていれば、モーターのみで走行することが可能になっており、夜間の住宅街などでは大変重宝します。
また室内の静粛性も高く、走行中の風切り音やロードノイズはかなり抑えられています。騒音以外にも振動や路面の凹凸対策もしっかりとされており、乗り心地も上々です。おなじ電気自動車のプリウスPHVよりも静かなレベルなので、子供はすぐに眠ってしまうかもしれません。
アウトランダーPHEVのデメリット(欠点)
①暖房をいれると自動でエンジンがかかるのは本末転倒。
新型アウトランダーPHEVは、エンジンをかけずにEV走行が楽しめるのが魅力です。しかし、冬季など暖房のスイッチを入れると、自動でエンジンが始動してしまいます。(EVプライオリティモードでもエンジン始動)
暖房は冬季は当たり前のように付けるのに、それでエンジンがかかってしまうのは本末転倒な感はあります。どうしてもエンジンをかけずに使いたい場合はメーカーOPにはなりますが、電気温水式ヒーターを付ければ、暖房をつけてEV走行することも可能です。(108,000円)
同じ電気自動車のプリウスPHVは、氷点下でもエンジンをかけずに暖房が出来るコンプレッサーが搭載されており、その点は一歩先を行っています。
②後席はスライド機能がない上に、座面も短く腰に負担がかかる。
室内(長1,900mm×幅1,495mm×高1,235mm)の新型アウトランダーPHEVは、ガソリン車のように7人乗りの設定はなく、5人乗りしか選ぶ事が出来ません。
前席は大人の男性が座っても快適に過ごせますが、後席はダブルフォールディング機構を採用しているためシートの座面がやや短く、長時間の運転になると腰に負担がかかります。
また後席にはガソリン車には搭載されているスライド機能が省かれており、足元空間は限定されます。(リクライニング機能はあり)
アウトランダーPHEVのまとめ
新型アウトランダーPHEVは、モーター時の充電電力使用時の走行可能距離が60.8kmとガソリンを使うことなく、モーターのみで走れるのが魅力のプラグインハイブリッド車になります。
お買い物などちょっとした買い物なら、ガソリンを一切使うことなく帰って来ることも出来るので、かなり経済的です。充電にかかる時間もわずか4時間とかなり短いので、夜寝ている間に充電が完了してくれるので、いざ使うときに待たされる事もありません。
やや価格が高いのと充電設備が必要になるのがネックではありますが、長く使うならガソリン代で元を取ることも可能です。環境に優しくかつ自分のお財布にも優しい車種となっており、燃費重視の方には向いています。