トヨタ・NX
5人乗り・3ナンバー
人気 | 燃費 | 価格 | 馬力 | 室内広さ 荷室広さ |
操作性 安全性 |
11位 | 21.0 km/L |
440万~ | 238馬力 | ||
レクサス「NX」は2014年7月に日本で発売が開始された新型車になります。トヨタ自動車が展開する高級車ブランドのレクサスから販売されているミドルサイズのクロスオーバーSUVで、レクサスでは最も小さいモデルになります。
ラインナップは2.0Lエンジンを搭載した『NX200t』と2.5Lエンジンに高性能モーターを組み合わせたHVモデルの『NX300h』の2モデル展開がされており、それぞれにFF・4WD車が設定されています。
質感の高い内装と優れた走行性能が魅力の1台となっており、完成度の高い車種です。
NXの【燃費】HV車は21.0km/L
「新型NX」は、ガソリン車に2.0Lエンジン&アイドリングストップシステムを搭載しており、JC08モード12.8km/Lと低燃費を実現しています。HV仕様は2.5Lエンジンと高性能モーターを組み合わせることで、21.0km/Lと優れた環境性能を誇ります。
国産ライバル車では「ハリアー」がガソリン車が16.0km/L・HV車が21.8km/Lとやや「NX」を上回っていますが、輸入車SUVの「X3」と比べるとガソリン車が13.4km/L・ディーゼル車が18.6km/Lと同程度の燃費水準にはなっています。
NXの【価格】428万円から
ガソリン車が428万円~・HV車は492万円~の「新型NX」は、国産SUVでライバル車の「ハリアー」がガソリン車が279万円~・HV車が371万円~の価格設定という事を考えると、国産SUVとしてはやや割高な感はあります。
ただ輸入車SUVの「X3」と比較すると、ガソリン車が624万円~・ディーゼル車は653万円~と150万円~200万円近く安くなっており、国産車と輸入車のちょうど間の絶妙な価格に設定されています。
レクサスNXのメリット(良い点)
①NX200tは238馬力・35.7kgmと抜群の走行性能。
『NX200t』に2.0L直列4気筒ターボを搭載した「新型NX」は、最高出力が238馬力・最大トルクが35.7kgmとパワフルなスペックとなっています。
HV仕様の『NX300h』は2.5Lエンジンと高トルクモーターを組み合わせており、エンジンは152馬力・21.0kgm、モーターは143馬力・27.5kgmとなっており、システム最高出力は197馬力とこちらも十分な走行性能となっています。
国産SUVの「ハリアー」のHV車は、「NX」のHVと同等のスペックとなっていますが、ガソリン車は151馬力・19.7kgmと、かなりの差を付けられています。走りを重視するなら断然『NX200t』がおススメです。
②パノラミックビューモニターで死角部分をカバー。
「新型NX」は、レクサスで最初に死角になりやすい部分をカバーする『パノラミックビューモニター』を設定しています。こ車両の前後左右に設置されているカメラから映像を合成することで、上空から見下ろすような視点で車両周辺状況を確認する事が出来ます。
また左右確認サポート機能も備わっており、側方から現れる人や車両などを検知したら教えてくれるので、狭い路地や駐車場でも安心です。
国産SUVでライバル車の「ハリアー」にも同等の機能は付いていますが、輸入車SUVには搭載されていない車種も多く、その点では1歩リードしています。
③ミドルクラスSUVではトップクラスの室内の居住性。
室内(長2,080mm×幅1,520mm×高1,180mm)の「新型NX」は、ミドルクラスSUVではトップレベルの室内空間となっています。
後部座席は170cmの男性が座った状態で頭上空間が握りこぶし1.5個・足元空間は2.5個程度は確保しており、長時間のドライブも苦になりません。
ライバル車と比較すると、「ハリアー」は室内(長1,965mm×幅1,480mm×高1,220mm)と室内高以外は「NX」が上回っています。
④全幅を1,850mm以下に抑えており、ちょうど良いサイズ。
全(長4,630mm×幅1,845mm×高1,645mm)の「新型NX」は、国産SUVでライバル車の「ハリアー」より全長が90mm・全高が45mm小さく、コンパクトなSUVになっています。(全幅は+10mm)
また最小回転半径は5.4mとSUVの中では小さめになっており、取り回しも良好です。(18インチは5.7m)
輸入車SUVの「X3」と比較すると、全(長4,665mm×幅1,880mm×高1,675mm)となっており、日本の機械式立体駐車場の制限幅に指定されているところが多い1,850mmを超えています。日本の道路では「X3」は大きく、「NX」くらいがちょうど良いサイズになります。
⑤国産SUVにはない上質な雰囲気のインテリア。
スポーティーで質感の高いインテリアの「新型NX」は、今までのレクサス車にはないかなり攻めたデザインです。中央にはバイクのフレームをイメージしたという金属調のセンターフレームに覆われており、SUVらしいたくましさを表現しながらどこか都会的な雰囲気を醸し出しています。
それでいて時計はクラシックな雰囲気のアナログ式の時計を配置するなど、国産SUVには出せない上質さとなっています。ドアトリムのカラーはホワイトオーカーとブラックの2種類・オーナメントパネルはグレードによって4種類が用意されており、インテリアをアレンジ出来るのも嬉しいポイントです。
レクサスNXのデメリット(欠点)
①使い勝手は悪くないが、荷室容量は475Lと少なめ。
通常時奥行き950mm×幅1,120mm×高さ685mmの「新型NX」は、デザインの関係で天地方向に制限があり、ラゲッジ容量が475Lとやや物足りない感じになっています。ただデッキボードの下には広めの床下収納も用意されており、使い勝手は悪くありません。
国産ライバル車と比較すると、「ハリアー」は456Lとほぼ同程度の容量ですが、輸入車SUVの「X3」は550Lと大きくなっています。アウトドアなど大きな荷物を沢山積む方は、「X3」の方がいいかもしれません。
②Lexus Safety System +の搭載はなし。
ミリ波レーダーにより危険回避をアシストする『プリクラッシュセーフティーシステム』を搭載している「新型NX」は、JNCAP予防安全性能評価において、先進安全車プラス(ASV+)を獲得するなど安全性能には定評があります。
ただ「RX」などには搭載されている『Lexus Safety System +』は搭載されておらず、作動対象が車両のみに限定されるほか、性能面でもかなりの差があります。
国産SUVでライバル車になる「ハリアー」とはほぼ同程度の装備となっていますが、400万円超えの高級車なので『Lexus Safety System +』は何とかつけて欲しいところです。
レクサスNXのまとめ
「新型NX」は、価格面・ボディーサイズ・内装の質感・装備などご様々な面で輸入車SUVと国産SUVのちょうど中間に位置する車種となっています。
あまりみんなが乗っていない車に乗ってみたいという方や、輸入車SUVまではいらないけど、ちょっと豪華なSUVが欲しい方には最適な車種になります。
全方位モニターや予防安全装備など輸入車SUVでは付いていない装備なども充実しており、ファミリーカーとしても十分使えるレベルの1台です。