レクサス・RX
5人乗り・3ナンバー
人気 | 燃費 | 価格 | 馬力 | 室内広さ 荷室広さ |
操作性 安全性 |
10位 | 18.8 km/L |
495万~ | 262馬力 | ||
新型レクサス「RX」は2015年10月に日本で発売が開始され、現行モデルで4代目になります。トヨタ高級車ブランドであるレクサスから販売されている大型クロスオーバーSUVです。
ラインナップは、2.0Lダウンサイジングターボエンジンを搭載した『RX200t』・3.5LV6エンジンに高性能モーターを組み合わせた『RX450h』の2モデルから構成され、それぞれにFF・4WD車が設定されています。
発売開始からわずか1ヶ月で、RX200tが約3,000台・RX450hが約6,000台の9,000台オーバーを高価格ながら受注し、月間目標台数の18倍を達成するなど、人気の高い高級クロスオーバーSUVとなっています。
レクサスRXの【燃費】HV車は18.8km/L
「新型RX」は、ガソリン車に2.0Lエンジン&アイドリングストップシステムを搭載しており、JC08モード11.8km/Lと低燃費を実現しています。HV仕様は3.5LV6エンジンと高性能モーターを組み合わせることで、18.8km/Lと優れた環境性能を誇ります。
輸入車SUVと比べると、「X5」のガソリン車が10.3km/L・ディーゼル車が14.0km/L、「GLE」のディーゼル仕様は12.9km/Lとなっており、「RX」の方が大きく上回っています。
レクサスRXの【価格】輸入車SUVよりは安くお得
ガソリン車が495万円~・HV車は602万円~の「新型RX」は、国産SUVでは直接的なライバルはいませんが、「ランドクルーザー」が買える金額ということもあり、なかなかハードルは高めになります。
ただ輸入車SUVと比較すると、「X5」のガソリン車・ディーゼル車のエントリーグレードが896万円~、「GLE」が868m万円~となっており、「RX」だと最上級モデルが買える価格設定です。
ブランド・装備・性能などが異なるので一概には比較出来ませんが、それに比べると「RX」の方が250~300万円近く安く、お得感はあります。
レクサスRXのメリット(良い点)
①Lexus Safety System +の標準搭載で、歩行者もしっかり検知。
先進の予防安全装備である『Lexus Safety System +』を標準搭載した「新型RX」は、ミリ波レーダーと単眼カメラの組み合わせることで、前方の車両はもちろんのこと、歩行者もしっかり検知して衝突回避してくれます。
車線逸脱時には、ステアリング操作も支援してくれる『レーンキーピングアシスト』も備わっており、もしもの時も心強いです。
2016年のJNCAP予防安全性能評価において、最高ランクの『ASV++』を獲得するなど安全性能には定評があります。ライバル車の「GLE」・「X5」にも同程度の安全装備は備わっており、甲乙は付けがたいです。
②HV仕様はシステム最高出力313馬力とパワフルな走行性能。
RX200tに2.0L直列4気筒ターボを搭載した「新型RX」は、最高出力が238馬力・最大トルクが35.7kgmとパワフルな走行性能となっています。
HV仕様の『RX450h』は、3.5V6Lエンジンと高トルクモーターを組み合わせており、エンジンは262馬力・34.2kgm、モーターは167馬力・34.2kgmとなっており、システム最高出力は313馬力とスポーツカー並のスペックです。
ライバル車の「X5」はガソリン車で306馬力・40.8kgm、ディーゼル車では258馬力・57.1kgmと大幅に上回るスペックとなっていますが、日本の道路ではあまり活躍する機会は少ないと思われるので、「RX」の走行性能でも十分です。
③5m超えの大型セダンLSより室内長は55mmも広い。
室内(長2,230mm×幅1,590mm×高1,200mm)の「新型RX」は、旧型より50mmホイールベースが伸びて2,790mmになった事もあり、室内の居住性がさらに高くなっています。
室内長だけで言えば、一回り大きい5m超えセダンのレクサス「LS」よりも55mmも広いレベルです。
後席も足元空間・頭上空間共に余裕があり、圧迫感はありません。また高級SUVに相応しく、リクライニング&スライド機能が搭載されており、長距離ドライブも苦になりません。
④versionLにはセミアニリン本革シートを採用するなど豪華な内装。
versionLにはセミアニリン本革シートを採用した新型RXは、高級SUVに相応しい豪華な内装となっています。シート色はブラック・アイボリー・トパーズブラウン・リッチクリーム・ノーブルブラウンの5色も設定があります。
エントリーグレードはファブリックシートですが、メーカーオプションで本革シートを選ぶ事も可能で、こちらはシート色はブラック・アイボリー・トパーズブラウンの3色展開となっています。
Fスポーツにはアルミ製のペダル&フットレスト、オーナメントパネル・スカッフプレートなどの専用装備も用意されているので、スポーティーな内装も選ぶ事が出来ます。
⑤シートヒーター・ステアリングヒーターなどあったら嬉しい装備が充実。
内装の質感が高く高級感がある「新型RX」ですが、装備面でも充実しています。『Fスポーツ』・ベースグレードで8way・『versionL』は10wayのパワーシートも備わっており、自分にフィットする体勢に出来ます。
また『versionL』・『Fスポーツ』には運転席・助手席にシートヒーターが搭載されており、機能面でも優れています。それもただ暖めるだけの機能ではなく、オートエアコンと統合制御してちょうどいい温度に設定してくれます。
(versionLは後部座席にも採用)同様に両グレードには、ハンドルを暖めてくれるステアリングヒーターも備わっており、寒い季節には重宝する機能です。
レクサスRXのデメリット(欠点)
①全幅1.9m超え&最小回転半径5.9mと大きく、小回りは効かない。
全(長4,890mm×幅1,895mm×高1,710mm)の「新型RX」は、全幅が1.9m近くもあり、日本の狭い道路ではやや手に余るサイズになります。
また一般的な機械式立体駐車場の制限に良くなっている横幅1,850mmを超えており、外出先の駐車場では困るケースも出てきます。最小回転半径も5.9mとかなり大きく小回りが利きにくいのも残念なところです。
輸入車SUVの「X5」と比較すると、全(長4,910mm×幅1,940mm×高1,760mm)とさらに大きくなっており、まだ「RX」の方がマシではあります。
②後席使用時でX5よりラゲッジ容量は100Lも少ない。
通常時奥行き980mm×幅1,130mm×高さ720mmの「新型RX」は、ラゲッジ容量が旧型モデルより54L増えて514Lとなったものの、あまり荷室高に余裕がないこともあり、容量は限定的です。
またリアシートを倒すと、シートとフロアに段差が出来るのも使い勝手の面では残念なところになります。
輸入車でライバル車になる「X5」と比べると、620Lとかなり大きい上に、リアシートを倒すとフルフラットになるので、容量・使い勝手のどちらも「RX」より優れています。
レクサスRXのまとめ
「新型RX」は、広くて快適な室内の居住性&乗り心地を実現した高級SUVになります。その分全長4,890mmと大型化しており、迫力のあるサイズなので、駐車環境には気を使います。ただ、輸入車SUVのライバル車と比べると一回り小さく、まだ扱いやすいです。
「RX」の価格は200~250万円くらい輸入車SUVよりも安く、装備も充実しているため、かなりお買い得感はあります。輸入車SUVまではいらないけど、高級感のあるSUVが欲しいという方には最適な車種になります。