トヨタ・ハリアー
5人乗り・3ナンバー
人気 | 燃費 | 価格 | 馬力 | 室内広さ 荷室広さ |
操作性 安全性 |
4位 | 21.4 km/L |
294万~ | 231馬力 | ||
「新型ハリアー」は2013年12月に日本で発売が開始され、現行モデルで3代目になります。高級セダンの乗り心地・快適性とSUVらしい逞しさも併せ持つ高級クロスオーバーSUVとして人気を博しています。
外観は旧型モデルまでの水平基調のスタイルは受け継ぎつつ、傾斜の強いDピラーを採用するなどスタイリッシュな仕上がりとなっています。
ラインナップは、2.0Lエンジンにダウンサイジングしたガソリン仕様と2.5Lエンジンに高性能モーターを組み合わせたHV仕様の2モデルから構成されています。この他に足回りを強化したGsなども用意されており、走りを最優先した仕様も設定しています。
ハリアーの【燃費】HV車は21.8km/L
「新型ハリアー」は、ガソリン車に2.0Lエンジン&アイドリングストップシステムを搭載しており、JC08モード16.0km/Lと低燃費を実現しています。HV仕様は2.5Lエンジンと高性能モーターを組み合わせることで、21.8km/Lと優れた環境性能を誇ります。
国産ライバル車と比較すると、「エクストレイル」がガソリン車が16.4km/L・HV車が20.6km/L、「CX-5」がガソリン車が16.0km/L・ディーゼル車が18.0km/Lとなっており、同等以上の燃費数値を記録しています。
ハリアーの【価格】ガソリン車は279万円~
ガソリン車が279万円~・HV車は371万円~の「新型ハリアー」は、エントリーグレードでもかなり高めの価格設定となっており、HV車にもう少しプラスすればレクサスNXも買える金額なので、ハードルは高めです。
国産SUVでライバル車の「エクストレイル」がガソリン車が233万円~・HV車が266万円~、「CX-5」がとガソリン車246万円~・ディーゼル車が277万円となっており、「ハリアー」の方がガソリン車で40万円程度・HV車に至っては100万円近くなっています。
もちろんブランド・装備・性能などが異なるので一概には比較出来ませんが、やや割高な感があるのは否めません。
ハリアーのメリット(良い点)
①シースルービュー機能はライバル車にはない最先端の技術。
全体的に大きめのガラス&細めのピラーの「新型ハリアー」は、見晴らしも良く視界は良好です。ただ全長が4.7m超えのミドルクラスのSUVという事もあり、どうしても死角になる部分はあります。
その死角を排除するのにおススメなのがシースルービュー機能が搭載された『パノラミックビューモニター』です。
既に「アルファード」や「ヴェルファイア」にも採用されており、車体を透かしたような映像で確認する事ができ、運転をサポートしてくれます。
ライバル車の「CX-5」・「エクストレイル」にもこれらの視界をサポートしてくれる装備はありますが、シースルービュー機能はさすがにないので、その点ハリアーは一歩先を行っています。
②大人の雰囲気を醸し出すライバル車にはないエクステリア。
「新型ハリアー」は、2代目までの水平基調のデザインを受け継ぎつつ、フロントマスクにはグリル上部に大きめのメッキ・中央にはゴールドの「ハリアー」のエンブレムをあしらうなど高級感のあるデザインで大人の雰囲気を感じさせる都会的なSUVになります。
またドアモールなどにもメッキパーツを多く採用しており、細かなところまで配慮されているのも嬉しいところです。
ライバル車の「CX-5・エクストレイル」はどちらかと言えばスポーティーな外観となっており、高級感は圧倒的に「ハリアー」が優っています。
③旧型ハリアーよりコンパクト化し、取り回しも格段に向上。
全(長4,720mm×幅1,835mm×高1,690mm)の「新型ハリアー」は、2代目より全長が15mm・全幅が10mm小さくなっており、コンパクトなSUVになっています。(全高は+10~20mm)
また最小回転半径は『GRAND』・『ELEGANCE』は5.3mとかなり小さく抑えており、取り回しも格段に良くなっています。(2代目は5.7m)
ライバル車と比べると、「エクストレイル」は5.6m・「CX-5」は5.5mとなっており、ハリアーの方が小回りが効きやすいです。狭い路地や駐車場でも扱いやすく、運転はしやすいSUVになります。
④内装の質感は欧州のプレミアムブランド並みの上質さ。
「新型ハリアー」は、インパネ周りやドアの内張りなどにステッチを入れて革風に仕立てるなど、細かいところまで気を使って作られています。ナビ・空調は各種操作スイッチを静電式スイッチ化しており、先進的なデザインが見事にインテリアとマッチしています。
ライバル車と比べると、「CX-5・エクストレイル」は見た目よりは実用性を重視した感じで、高級感はあまり感じません。「ハリアー」は、欧州ブランドのインテリアかと錯覚するほどのラグジュアリーな内装となっており、質感の高さは1ランク上の上質さとなっています。
ハリアーのデメリット(欠点)
①ライバル車の予防安全装備はハリアーより1ランク上。
ミリ波レーダーにより危険回避をアシストする『プリクラッシュセーフティーシステム』を搭載している「新型ハリアー」は、『JNCAP予防安全性能評価』において、最高ランクのASV+を獲得するなど安全性能には定評があります。
ただ作動対象が車両のみに限定される点は残念なところです。
ライバル車と比較すると、「エクストレイル」はシングルカメラのみ・「CX-5」はミリ波+カメラにより、車両はもちろん歩行者も作動対象となっています。
「ハリアー」の予防安全装備は1世代昔の装備となっており、早期の『トヨタセーフティーセンスP』の搭載が待たれます。
②ラゲッジ容量は国産ライバル車より50~100L小さい。
通常時奥行き1,000mm×幅1,130mm×高さ765mmの新型ハリアーは、荷室容量が456Lとやや物足りない感じになっています。
ただデッキボードの下には床下収納も用意されており、使い勝手は悪くありません。
ライバル車と比較すると、「CX-5」は奥行き950mm×幅1,050mm×高さ790mmで505L・「エクストレイル」は奥行き900mm×幅1,020mm×高さ790mmで550Lと「ハリアー」よりは50~100L容量は大きめです。
③運転席周りの収納スペースがエクストレイルより少ない。
「新型ハリアー」は、フロントコンソールに2個のドリンクホルダー&12V120Wのアクセサリーソケットを用意するなど最低限の収納は用意されています。
ただインパネ周りは見た目重視といった感じで、運転席周りに小銭入れやカードホルダー・サングラスホルダーなどはなく、収納は少なめです。
その点ライバル車の「エクストレイル」は、インパネ下にスマートフォンなどの小物を置けるスペース、サングラスなどを入れるオーバーヘッドコンソールなどが付いており、使い勝手は「ハリアー」より良くなっています。
ハリアーのまとめ
「新型ハリアー」は、スタイリッシュなデザインと高級サルーンのような質感の高いインテリアを採用するなど、高級感溢れる都会派SUVになります。
その分どうしても価格設定はライバル車よりも高めになっており、初期投資については目をつむる必要があります。
どちらかと言うと機能性というよりは見た目に力を入れており、格好良さを重視する方に向いています。普段は街乗りや通勤などオンロードメインで、たまにお出かけと言った方には最適な1台です。