マツダ・CX-5
5人乗り・3ナンバー
人気 | 燃費 | 価格 | 馬力 | 室内広さ 荷室広さ |
操作性 安全性 |
5位 | 18.0 km/L |
249万~ | 190馬力 | ||
「新型CX-5」は2017年2月に日本で発売が開始され、現行モデルで2代目になります。発売開始から1ヶ月で16,000台オーバーと当初の計画販売台数の7倍にも達するなど、高い人気を誇っています。
エンジン・プラットフォームなど基本的なところは初代モデルを踏襲しつつ、死角になりやすい側・後方部分をカバーする『ブラインドスポットモニタリング』などを完備するなど予防安全性能は大幅に進化しています。
またディーゼル仕様では、DE精密過給制御・ナチュラルサウンド周波数コントロールなどの最新技術の搭載により、ディーゼル車特有の音・振動も抑制されています。室内の静粛性が格段に向上しており、一クラス上の上質さすら感じさせる1台に進化しています。
【燃費】ディーゼル仕様は18.0km/Lの低燃費
「新型CX-5」は、ガソリン車に『スカイアクティブテクノロジー』を搭載しており、JC08モード14.6km/L~16.0km/Lと低燃費を実現しています。
ディーゼル仕様は2.2Lクリーンディーゼルエンジンの搭載により、さらに燃費が良く17.2km/L~18.0km/Lと優れた環境性能を誇ります。
どちらもミドルサイズの国産SUVではトップクラスの数値となっており、休日の外出以外に普段の足としても十分使えるレベルです。
【価格】CX-5は『ガソリン』249万円~
ガソリン車が249万円~・ディーゼル車が280万円~の「新型CX-5」は、性能・装備などが違うため一概には比較出来ませんが、「エクストレイル」(ガソリン車223万~・HV車266万円~)よりは高く、「ハリアー」(ガソリン車279万~・HV車371万円~)よりは安い絶妙な価格設定と言えます。
ただモデルチェンジしてからまだ間もない事もあり、新車値引きはライバル車よりは少なめになっています。モデル末期の両車の方が狙い目かもしれません。
CX-5のメリット(良い点)
①ディーゼル仕様は175馬力・42.8kgmと4.0L車並の高トルク。
「新型CX-5」はガソリン『2.0L車』が最高出力155馬力・最大トルク20.0kgm、『2.5L車』は190馬力・25.6kgmとパワフルなスペックとなっています。
ディーゼル仕様に至っては175馬力・42.8kgmと4.0L車並の高トルクを誇ります。また2,000回転と低回転域から発揮してくれるので、ストレスも少なく走りを楽しめます。
ライバル車と比べてみても「ハリアー」(151馬力・19.7kgm)・「エクストレイル」(147馬力・21.1kgm)を圧倒しており、抜群の走行性能になります。
②荷室容量は505Lと十分&サブトランクもあり使い勝手も良好。
通常時奥行き950mm×幅1,050mm×高さ790mmの「新型CX-5」は、ゴルフバッグが4つ積載可能な505Lの荷室スペースを確保しています。
また12Vの電源ソケットを用意するなど、荷室の使い勝手も良好です。この他に深さ150mmのサブトランクも備わっており、小物の収納などもする事が出来ます。(サブトランクの容量は505Lに含む)
ライバル車と比較すると「ハリアー」は456L・「エクストレイル」は550Lと同程度の容量になっており、優劣の差は付けがたい感じです。
③予防安全性能はハリアー・エクストレイルを一歩リード。
ミリ波レーダーとシングルカメラを組み合わせた「新型CX-5」は、旧型までは対象は車両のみに限られていましたが、歩行者や自転車にもしっかりと対応出来るようになりました。(車両・歩行者共に80km/h走行時まで)
この他にも危険認知支援技術も優れており、交通標識を読み取ってドライバーに警告し、運転をサポートしてくれます。
ライバル車の「ハリアー」はミリ波レーダー方式で作動対象は車両のみで80km/hで最大60km/h程度減速になります。(2017年6月のマイナーチェンジで歩行者もカバーするトヨタセーフティーセンスPを設定する予定)
「エクストレイル」はシングルカメラ方式で車両・歩行者に対応していますが、車両は80km/h・歩行者は60km/hと作動速度の範囲がやや狭いです。
予防安全性能では、CX-5が一歩先を行っています。
④全車にサイド・バックガイドモニターを標準装備
全(長4,545mm×幅1,840mm×高1,690mm)の「新型CX-5」は、全幅が1,800mm超えとややワイドなものの、ミドルクラスSUVでは全長が短めな上に最小回転半径も5.5mと小さくなっています。
ライバル車と比べると「エクストレイル」は全(長4,620mm×幅1,820mm×高1,715mm)で5.6m、「ハリアー」は全(長4,720mm×幅1,835mm×高1,690mm)で5.7mと大きめです。
またCX-5には全車に『サイドモニター・バックガイドモニター』が標準装備されていて、車庫入れや狭い路地などでは役に立つのも嬉しいポイントです。
CX-5のデメリット(欠点)
①室内の居住性・使い勝手ではエクストレイルの方が上。
室内(長1,890mm×幅1,540mm×高1,265mm)の「新型CX-5」は、ボディーサイズの割に室内空間がやや狭いのが残念なポイントです。
同じミドルクラスでライバル車の「ハリアー」とは室内(長1,965mm×幅1,480mm×高1,180mm)と同程度のスペースは確保しているものの、「エクストレイル」とでは室内(長2,005mm×幅1,535mm×高1,270mm)と室内長でかなりの差があります。
また「エクストレイル」はアウトドアなどの使用を想定してシートを防水加工するなど、使い勝手の面でも勝っています。
②新型CX-5は納車まで最低3ヶ月待ちの状況。
2017年2月にモデルチェンジした新型CX-5は、デビューして間もない事もあり、新車の納期が長めになっています。
5/8時点での工場出荷目処は7月中旬以降となっており、納車まで最低3ヶ月以上は覚悟しないといけません。(グレード。オプションによってはさらに伸びる可能性あり)車検時期などが迫っている方は、早めの商談をする必要はあります。
その点ライバル車の「ハリアー・エクストレイル」は1~2ヶ月と平均的な期間なので、そこまで焦る必要はなさそうです。(HV車は納期が長めな傾向があるので要注意)
CX-5まとめ
「新型CX-5」は、ガソリン車2モデル以外に国産SUVでは珍しいディーゼル仕様を用意しています。ミドルクラス以下では「CX-5・CX-3」くらいしかなく、ある意味貴重な1台と言えます。
ガソリンエンジンも十分なスペックですが、やはりディーゼルエンジンの4.0L並の高トルクには適いません。走行性能を重視するなら、迷うことなく「CX-5」のディーゼル車を選ぶべきです。
ただ価格が4WD車になると300万円オーバーとやや高めなのがネックなところではありますが、燃料費などを考えると10万km程度走る方なら元は取れる可能性が高いのでおススメです。