トヨタ・ランドクルーザープラド
5,7人乗り・3ナンバー
人気 | 燃費 | 価格 | 馬力 | 室内広さ 荷室広さ |
操作性 安全性 |
8位 | 11.8 km/L |
353万~ | 177馬力 | ||
「新型ランドクルーザープラド」は、2009年9月に日本で発売が開始され、現行モデルで4代目になります。後輪駆動をベースにしたフレーム構造となっており、オフロードSUVでは圧倒的な少数派で貴重な1台です。
プラットフォームやエンジンは旧型モデルから踏襲させていますが、予防安全装備の『プリクラッシュセーフティーシステム』の採用や、4WD性能を高める『マルチテレインセレクト』など装備を充実させています。
2015年6月のマイナーチェンジの際には、待望のディーゼルモデルも追加され、それぞれに5人乗り・7人乗りが設けられており、選択肢も豊富になっています。
プラドの【燃費】ディーゼルは11.8km/L
「新型ランドクルーザープラド」は、ガソリン車に2.7Lエンジンを搭載しており、JC08モード9.0km/L・ディーゼル仕様には2.8Lディーゼルエンジンを搭載して11.8km/Lの燃費数値となっています。
国産ライバル車では「アウトランダー」のガソリン車が14.6km/Lと、かなりの差が付けられています。「ランドクルーザープラド」のディーゼル車は2桁燃費となっているのでまだ許容範囲ではありますが、ガソリン車は1桁と正直かなり物足りない数値です。
プラドの【価格】7人乗りが369万円~
「新型ランドクルーザープラド」は、ガソリン車の『5人乗り』が353万円~・『7人乗り』が369万円~、ディーゼル車の『5人乗り』が415万円~・『7人乗り』が430万円~と高めの価格設定となっています。
国産SUVでライバル車にあたる「アウトランダー」と比較すると、ガソリン車は4WDで283万円~となっており、「ランドクルーザープラド」とはかなりの価格差があります。
もちろんブランド・性能・装備などが異なるため一概には比較出来ませんが、「アウトランダー」ならPHEV車(365万円~)も買える価格になるので、やや割高な感は否めません。
ランドクルーザープラドのメリット(良い点)
①マルチテレインセレクト搭載で、どんな路面にもしっかり対応。
最低地上高220mmを確保した「新型ランドクルーザープラド」は、『アプローチアングル』は32度・『ディパーチャーアングル』は28度と本格的な悪路走破性をもったSUVです。
上級グレードの『TZ-G』には4WD性能をさらに高めてくれる『マルチテレインセレクト』を搭載しており、どんな路面でも力強い走りをしてくれます。走行モードには5つのモードがあり、路面状況に合わせて選択する事が出来ます。
ライバル車の「アウトランダー」はどちらかと言うとオンロード寄りに作られており、「ランドクルーザープラド」ほどの走破性はないので、オフロードもたまに走る方はプラドの方がおススメです。
②ディーゼル仕様は177馬力・45.9kgmと4.0L並のパワーを発揮。
「新型ランドクルーザープラド」は、『ガソリン車』が最高出力163馬力・最大トルク25.1kg、『ディーゼル車』が177馬力・45.9kgmとなっており、『ガソリン車』はやや物足りない数値ですが、ディーゼル車は4.0L並のパワーと圧倒的な走行性能を誇ります。
「アウトランダー」より一クラス上の走行性能を持つ「パジェロ」と比較してみても、『ガソリン車』が178馬力・26.6kgm、『ディーゼル車』が190馬力・45.0kgmとほぼ同等のスペックとなっています。
1,600回転と低回転域から力強いトルクを発揮しいてくれるので、プラドを選ぶ際はディーゼル仕様を選びたいところです。
③荷物を沢山積む方は1,151Lと大容量な5人乗りがおススメ。
『5人乗り』でフル乗車時が奥行き855mm×幅1,090mm×高さ980mmの新型ランドクルーザープラドは、621Lとトップクラスのラゲッジ容量を確保しています。(『7人乗り』は3列使用時奥行き250mm×幅1,090mm×高さ980mmの104L)
2列目を格納すると奥行きは1,680mmまで拡大し、容量は1,151Lにもなります。(『7人乗り』は3列格納時で奥行きは1,010mmの553L、2・3列格納時は1,830mmで974L)
容量では『5人乗り』の方が多く積めるように設計されているので、アウトドアなど荷物を沢山積む方にはおススメです。
④マルチテレインモニターなどドライバーをサポートする機能が充実。
「新型ランドクルーザープラド」には、オフロード走行をアシストしてくれる機能が充実しています。その1つが車両周辺の状況を4つの視点で見られる『マルチテレインモニター』です。スイッチ一つで切替が可能なので、悪路走行時には重宝します。
また車両の傾斜角・タイヤの切れ角・4輪のトラクション作動状況などをメーター内に表示してくれる『TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ』を全車に搭載しています。一目で車両状況を確認でき視線誘導しなくても良いのも嬉しい装備です。
ランドクルーザープラドのデメリット(欠点)
①全幅1,885mmと大きく、外出先では駐車場に困る事も。
5人・7人乗りが全(長4,760mm×幅1,885mm×高1,850mm)の新型ランドクルーザープラドは、大型のSUVでやや手に余るサイズです。
一般的な機械式立体駐車場の制限に良くなっている横幅1,850mmもオーバーしており、外出先の駐車場では困るケースも出てきます。また最小回転半径も5.8mとかなり大きく小回りが利きにくいのも残念なところです。
ライバル車のアウトランダーは、7人乗りが全(長4,695mm×幅1,810mm×高1,710mm)で最小回転半径は5.3mと、ちょうど良いサイズの上に取り回しにも優れています。
狭い路地や駐車場では、ランドクルーザープラドの方が運転するのは大変かもしれません。
②『自動ブレーキ』はTZ-Gしか設定がない上に、歩行者は対象外。
ミリ波レーダーにより危険回避をアシストする『プリクラッシュセーフティーシステム』を搭載している「新型ランドクルーザープラド」は、前方車両・路上障害物・対向車に対し、衝突の回避を支援してくれます。
ただ、歩行者は作動対象外になるなど、性能面ではやや物足りないレベルです。しかも最上級グレードの『TZ-G』しか付けられないほか、メーカーOPの扱いとなっています。
ライバル車の「アウトランダー」を見てみると、シングルカメラと赤外線レーザーを組み合わせることで、車両だけでなく歩行者もしっかりと作動してくれます。またエントリーグレードを除けば標準搭載となっており、そこもランドクルーザープラドとは大きく異なります。
ランドクルーザープラドのまとめ
「新型ランドクルーザープラド」は、高いオフロード性能と走行性能が魅力の車種で、「ランドクルーザー」よりは一回り小さいボディーとなっており、まだ許容出来るサイズです。
優れた4WD性能は欲しいけど、街中でも使いたいといった方にはちょうど良いかもしれません。と言っても車幅は1.9m近くあるので、運転には注意が必要です。
『5人乗り・7人乗り』の設定がありますが、『5人乗り』はガソリン仕様でもそこまで走行性能は気になりませんが、『7人乗り』になると物足りない部分があるので、『7人乗り』を選ぶ際はディーゼル仕様を選んだ方がストレスは少ないです。